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2009.04.27

ウィーン少年合唱団2009@大田区民ホール・アプリコ

今日の出勤が早いので(自分にしては)、今回もF1は見ていません。でもわれらがライコネンの0行進がやっと止まったらしいことは知っております、良かった良かった。このブログを始めて一番最初に書いた2004年のサンマリノGPを思い出しました。あのときも開幕3戦ノーポイントで4戦目にしてやっとポイントゲットできたんですよね。あのときはたしか1ポイント獲得だったんだけど、今回はもっとポイント数が多いからあの年のような流れにはならないと信じ込んでおります。

でもって、ブログを始めて2回目に書いたのがウィーン少年合唱団ネタだったんですけど、あの年から毎年来日公演をおこなっている彼らの歌を、昨日聞いてまいりました(大田区民ホール・アプリコ、Bプロ)。日本人がメンバーに入っているのがもはや当たり前になっているここ数年のウィーン少年合唱団ですが、今年のクラス(モーツァルト組)は日本人団員が2名、何よりトップソリストが日本人という、今まで以上に日本人がメインとなっているクラスでした。日本人がトップソリストだということは妹がどこかから仕入れてきた情報で知っていましたが、最初それを聞いたときにはちょっぴり複雑な思いを抱いたものです。スポーツの世界で日本人が国際進出するのは嬉しいことですが、ウィーン少年合唱団で日本人がメインをはるというのは私の求めるものではなかったので。

でも、コンサートが始まって最初の曲から聞こえていたソプラノの芯になっている高音までしっかり出る美声の持ち主が、途中のソロ曲でピアノのすぐ左隣にいた日本人少年のものだということがはっきりしたときは、本当に嬉しくてちょっと涙ぐみそうになりました(何しろもう若くないから)。日本の子がこんなウィーンの発声でトップで歌っているなんて・・・(感涙)。嬉しいだけじゃなくて、声の美しさでもちょっと涙ぐみそうになりました(何しろ以下略)。ウィーンのソプラノって、特にトップソリストの場合、マイルドで厚みのある女声的な声の子が多い印象がありますが、この子は、澄みきった、少年らしい透明感のあるちょっとエコーのかかったような声で、若干線の細さを感じますが、いかにも“ボーイソプラノ”な美しさがありました。技術的なことで言いますと、時々わかりやすく音を外したり、低音から高音に一気に上がっていく部分に無理があったりといったところはありましたが、発声がしっかりしていて声量があり、上記の技術的な欠点があるにもかかわらずなんか安定感がありました。ソロ曲の細かな音が続く部分もきちんと歌いこなせるなどテクニックもなかなかのものが感じられました(トリルは出来ないようでしたが)。高音が無理なく出るので、高音での盛り上がり部分は美しい声が会場にわーっと広がって圧巻でしたよ。

まあ、この子はあれですね、どうも動くものに反応してしまうタイプらしく、数曲ごとに前に出てきて曲紹介をしていたのですが、その最中であろうが、歌っている最中であろうが、何か動くとそっちを見てしまうようで、団員なり会場の観衆なりに何らかの動きがあるたびに彼の様子を見るとほぼ毎回そっちのほうをガン見状態でした。この注意力散漫がなくなれば音外しやとちりが大分減ってより完成度が高くなるような気がします。緊張もあってかとちりも多かったなあ(一見すると落ち着いていてまったく緊張しているようには見えないけど。安心して聞いていられます)、声が大きいから合唱の中でもはっきりわかるんですよね。でも、トータルで彼の歌が素晴らしかったから、こういう部分がなんだかお茶目でむしろ可愛らしく感じます。

ほかにも数人ソリストがいましたが、いずれも玉を転がすような可愛らしい細い声でした(特に第一アルトのトップの声は小鳥のさえずりのようでした)。彼らを聴いていると、最初は細く感じられたシンタロウくんの声が太く聞こえるくらいでした。

合唱もまたいつになく線が細かったです。ウィーンには珍しくアルトが声変わりをまったく感じさせない細い高めの声で、アルトだけで歌っている部分がソプラノパートが歌っているように聞こえるくらいでしたし、ソプラノは大黒柱が高音がきれいに出るので高音部分まで綺麗で、とにかく透明感のある美しい合唱でした。ところどころで声のバランスが悪くなったりバラバラ感があったりしましたが、声の透明感と相まって、「発展途上の逸材」という印象を受けました。

全体的に良かったですが、中でも宗教曲が良かったです。彼らの声質にも一番宗教曲が向いているような。知らない曲でも楽しめました。バッハのペルゴレージをパクッたような(言葉に気をつけなさい、自分)曲とかモーツァルトのカンタータとか素晴らしかったなあ、バッハの曲を聴いて「スターバトマーテル」を彼らの歌声で聴きたくなりましたよ。

そして日本の歌が最高に良かったです。特に「荒城の月」は本当に美しかった、素晴らしく美しかった、聴けて大満足です。ウィーン流の発声ときちんとした日本語の発音で歌われる「荒城の月」が聞けるなんて(感涙)。妹の言う「変な日本語の発音こそウィーン」というのにも同感ですが。

全体的に良い中で比較的イマイチだったのがポピュラーソング。特にスティングの歌ですね、彼らの歌い方がまったく適さないリズムの歌をなぜ歌わせるかなあ。どうせならバックストリート・ボーイズの同名の歌のほうがまだ合っていたと思うのだけど。あと、声に厚みがないせいかワルツもちょっと物足りなさがありました。

いろいろ言いましたけれど、個人的には何度も通いたくなったクラスでした。体調不良で途中退出の子が二人(うち一人は日本人の小さい子でした。小さい子だけどつらいのに根性でがんばっていましたよ。曲の途中で座り込んでしまうほどだったのに退場せずしばらくしてから立ち上がってがんばっていました。曲が終わっても出て行かないから大丈夫なのか心配していたら、ほかの子が出て行ったあとでやっと退場していました)いたほか、くしゃみをしている子が多かったので(ひのきか大田区の空気かわかりませんが)、体調管理だけは気をつけてこれからの公演をこなして行ってほしいなあと思いました。

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