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2008.12.15

ドレスデン聖十字架合唱団コンサート with森麻季(12/4)

さて、やっとドレスデンの感想です。

12月4日に、東京オペラシティコンサートホールで行なわれたドレスデン聖十字架合唱団のコンサートに行ってきました。パリ木よりもさらに宗教色の強いプログラムのクリスマスコンサートで、厳かでしみじみ聞き入る類の曲が多かったです。有名なポピュラーソングが多いパリ木のコンサートのようなとっつきやすさはありませんが、こういうプログラムを歌ってこそ「少年聖歌隊」である彼らの本来の姿だと思いますし、美しい旋律の良い曲が多かったのでこれはこれでとても楽しかったというか良いプログラムでした。まあ、ほとんどが自分の知っている曲であり、自分の聞きたい曲がいくつも入っていたというのは大きいですが。2部のクリスマスキャロルなんて、ドイツ・オーストリアの古謡・民謡を元にしたものばかりで、どれも似たり寄ったりな印象だったし。

プログラムに入っていて嬉しかったのが、「オー・ホーリー・ナイト」と私の愛して止まない「茨の森のマリア」。「茨の森のマリア」はドレスデンはソロなしバージョンなのですが、これはこれでとても良いので大好きです。まあ、でもやっぱり「茨の森のマリア」のアレンジのキングは、ウィーンが伝統的に歌っているタイマーさんのアレンジですね、前も書いたと思うけど。あれを聞くと、いくら映画「野ばら」でウィーンの団員の中でもひときわ台詞がたどたどしく棒読みであっても、これだけでタイマーさんは私の中で偉大な人です。ウィーンもたまにはこの季節に来日公演してくれないかなあ。でないと、このタイマーアレンジの「茨の森のマリア」を生で聞く機会がないですから。まあ、この季節に来日したからといって、これをプログラムに入れてくれるとは限らないですが。

「オー・ホーリー・ナイト」は、メインのソロをソプラノの森麻季さんが担当し、3番までじっくり聞かせてくれました。合唱団は2番を合唱団だけで歌い、あとは森さんの歌にハモったりバックで合唱したりでした。とても良かったですが、アレンジがイマイチでした。森さんのソロのバックで歌う合唱に、余計な旋律がメインのソロとの輪唱のように聞こえる形で加わって、なんだかそこで歌のテンポがおかしくなるのです。あと、個人的にはボーイソプラノで聞きたかったというのもありますね、ただ、森さんは声がとても澄んでいて可愛らしく歌もさすが上手で、彼女の歌に対して不足に思う部分は何一つなかったので良かったですが。

森麻季さんは、第1部のみの出演で、彼女の出番(「オー・ホーリーナイト」「パニス・アンジェリクス」「ヒア・マイ・プレイヤー」「ラウダーテ・ドミヌム」「メサイア」)だけピアノ伴奏がありました。ビブラートもくどすぎず、どちらかというとボーイソプラノに近い澄んだ美声で、細い声だけどやっぱり声量があって、とても良かったです。「オー・ホーリー・ナイト」の他「パニス・アンジェリクス」もボーイソプラノでソロを聞きたい曲でしたが、逆に「主よ、わが祈りを聞きたまえ」や「ラウダーテ・ドミヌム」は、子供のソロでは技術的に物足りなさを感じることが多いので、大人のソプラノで聞けて良かったです。森さんが第一部のみの出演のためか、第一部最後にアンコール曲が1曲ありました。よく聞くクリスマスの曲なのだけど題名わからず。森さん、青基調にカラフルなラメの入ったドレスがとても似合って素敵でした。

第1部のそれ以外の曲と第2部はドレスデンだけでした。ここもパリ木同様、完全に楽器伴奏はなし。歌のレベルはかなり高かったと思います。ソプラノの子供たちが、いかにも幼い外見に似合わず知的で大人びた歌い方をしていて、その外見とのギャップが歌の上手さに箔をつけていました(私の中で)。低音部分のいかにもボーイソプラノな澄んだ声とかすかな揺らぎも良かったですが、とりわけ私の中でポイントが高かったのが高音がしっかり出ていたことで、少なくともプログラムに入っていた曲に関してはどんな高い音もやわらかくくるみ込むようにきれいに無理なく声が出ていて、それがなんとも耳に心地よかったです。リガもそうだったけれど、アルトパートがよく声が出ていてしっかり聞こえたのもよかったです、このパートが一番声質としては好きですから。男声部は10代後半の子たちで、やっぱりまだ粗削りで、特にテノールパートが時々声がすっぽ抜けていましたが、声自体はかなり出来上がっていました。

そんな具合に合唱のレベルが高く、ピアノのときの歌い方が若干気になるというのはありましたが(多分、小さな声というよりは自信なげなあやふやな発声になるように聞こえて気になったんだと思うのだけど、ちょっと記憶がもうかなり薄くなっているので気になったことしか覚えていないです)、総じてムラなく良いものを聞かせてもらえたと思います。うちの妹は第2部のクリスマスキャロルがあまりに同系統の曲ばかりでプログラム構成としてイマイチだったようですが、自分はドイツ・オーストリアのクリスマスキャロルは大好きなのでとても楽しめました。あの、どこか寂しげな曲調から浮かんでくる(私の中で)、しんしんと雪の降る静かな聖夜のイメージが好きなのです。あの美しいキャロルを、曲のイメージそのままに美しくも厳かに歌っていて、私としては言うことなしでした。

ソロは1曲だけ。どの曲だったかなあ、最後の方の曲だったんだけど、曲の途中で前に出てきて歌っていました。声がしっかり出ていてなかなか良かったです。ものすごくクールで落ち着いた子でなにやら大物感まで漂うほどでした。こういう子、嫌いじゃないですね、かっこいいです(顔もかっこよかったheart01)。ただ、ソプラノパートから絶えず聞こえてきた声の揺らぎがなかったんですよね、ここのソプラノをワンランク上のものにしているあの揺らぎが。で、クールなソリストが曲の途中に前に出てきたとき、彼は歌っていなかったんだけど、あの揺らぎはしっかり聞こえたので、別にもう一人上手い子がいておそらくその子が実力的にはトップだったんじゃないかなと勝手に思っております。揺らぎの歌声の子のソロも聞きたかったです、本音を言うと。

アンコールは「からたちの花」でした。

以上のように大満足のドレスデンでしたが、クリスマスコンサートの、というか今年の少年合唱のコンサートのベストはパリ木でした。次はパリ木について書きます。

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