« ホンダ、F1撤退 | トップページ | 今日のNHK総合夜11時からの番組はウィーン少ファンは見たほうが良いかも »

2008.12.10

リガ大聖堂少年合唱団コンサート@日経ホール(12/8)

8日、日経ホールに、リガ大聖堂少年合唱団のクリスマスコンサートを聴きに行きました。これで私が今年行くコンサートはクラシック、ポップスともに終了です。書きかけのままのコンサートの感想がいくつもたまっていますので、書きあがった順からアップしていこうと思います。

というわけで、行ったのは最後ですが書けたのは最初のリガの感想から。

リガのクリスマスコンサートのプログラムは、今年行った3つのクリスマスコンサートの中で、個人的には一番とっつきにくいものでした。知らない曲が多かったというのもあると思うのですが、ブラウンリンシュという人(ラトビアの作曲家だそうです)の、いかにも現代音楽という感じの個性的なミサ曲やら、ラフマニノフのアヴェ・マリアやら「白鳥」じゃないサン・サーンスの曲(いやもう、サンサーンスって言ったら「白鳥」ですよ、クラシック初心者にとっては。あ、あと、「動物の謝肉祭」か)やら、まあ一言で言って、私のツボでない曲が割とそれぞれ長めに歌われたことが大きかったです。あと、申し訳ないけど、ピアノ伴奏のアイワールス・カレイス氏作曲のピアノソロが前半・後半それぞれ1曲ずつあったのも、個人的にはアレでした。せめてとっつきやすいピアノ曲にしてほしかったなあ、カレイス氏にはそれでは意味がないのかもしれませんが。そういえば、誰の編曲かわかりませんが、ピアノ伴奏が自己主張の強いアレンジになっていて、なんかやけに歌なしの伴奏だけの部分が長かったり、いちいち装飾符がついていたりして、ちょっと個人的にはくどく感じられました。

ただ、知らない曲でも個人的にツボだったものもいくつかありました。デュプレという人の「オ・サルタリス」なんかは楽しんで聞けました、もうどういう系統の音楽だったかも覚えていませんが、私が気に入るのだから暗めの美しい曲だと思います。それにもまして楽しめたのがラトビア民謡集でした。民謡って、まあ、スペインが最強ですけれども、本当、どこの国の民謡でも外れがないなあ。今回もそれを実感しました。特に「私は眠る」という哀愁のある曲が好きでした。あと、「私の愛馬」という曲では口で馬のひづめの音を表したりして面白かったです。ラトビア民謡集はパート割りが細かくてそのハーモニーがまた聞いていてとても楽しかったです。曲も良かったけれど、歌も一番良かったような気がする。歌詞が母国語だし(多分)、音もそんなに高くないから自然で聞きやすい声で歌っていて、彼らの歌の実力が一番発揮されていたように思いました。

実力発揮といえば、クリスマスソング集も非常に良かったです。アレンジも好みでした。前回もやったと思うけど、「パッヘルベルのカノン」を伴奏に歌う「ノエル」が面白いですね、上手く二つの違う曲を組み合わせるものだなあと思います。面白いアレンジといえば、アンコールでやった「きよしこの夜」(アンコールはこの曲のみ)。コダーイ編曲かと思うようなアレンジでした。ちょっと大胆すぎて自分の好みからは若干外れますが、必ずクリスマスコンサートでは登場して若干食傷気味の定番中の定番曲ですから、たまにはこういう毛色の変わったのも良いなあと思いました。

総合的な歌の実力に関しては、まあ、かなり高いレベルと言って良いと思います。ちょっと高音が苦しくてそのために発声が雑になるところがありましたが(ちょっとここ数年のウィーンのソプラノのようなムラがありました、出るときはきれいに出るんだけど、出ないときは悲鳴になってしまうような)、子供の合唱としては十分満足のいくものでした。特にフォルテの部分での、メリハリの利いた力強い歌声がとても良かったです。あと、ソプラノの子たちが低音を歌うとき、ちょっとかすれた感じの幼い可愛い声になるのですが、それがいかにも子供らしくて個人的にその歌声が好きでした(特にラトビア民謡集やクリスマスソングのときに、それを楽しめました)。

男声部は普通に成人男性なので、発声の面でも技術の面でも比較的高いレベルで安定していたと思います(特にテノールパート。このパートが一番はっきりと、10代後半から20歳前後の青少年で男声部を構成している合唱団と差が出ますね、仕方のないことですが)。

ただ、そうですね、バッハやモーツァルトのレクイエム(「ラクリモサ」と「ホスティアス」)に関しては、曲の良さを引き出しきれなかったように思います。バッハのBWV230は出だしはなかなか良かったのですが、長い曲だけに、集中力が持続しなかったように思いました。

プログラムの中に少年ソロというのがあって「サンタルチア」を歌うということでしたので、アレックス・プリオールくんのように朗々と歌うのかとかダウマン・カミン再びとなるのかとか、わくわくしながら待っていたら、出てきたのがなんとちびっ子。シャツの袖が手の甲の半分まで覆っているようなちびっ子。多分団員の中で最年少だと思われる子なのですが、ソロに選ばれるくらいですからもしかしたらすごい神童なのかもと期待しましたが、まあ、ちびっ子の歌でした。とても可愛らしくて見ていて自然と笑みがこぼれてしまうのですが、さすがにもっと上手い子がいたでしょうから、そちらが聞きたかったなあと思いました。

それ以外にはほとんど部分的にも団員のソロはなかったのですが(指揮者のソロはありました、「パニス・アンジェリクス」のソロパートでした)、シューベルトの「アヴェマリア」(これ、パリ木同様、ラテン語の歌詞だったんですけど、パリ木と歌詞の当て方が違うのが興味深かったです。まあ、パリ木の当て方が特殊なのですが)で前に出てきて主旋律を担当した4人のソプラノパートの団員が、その後も何かと特殊なパートを担当していて、それがなかなか上手かったので、一度くらいは一人ひとりのソロの声を聞かせてもらえたらなあとちらっと思いました。どうでもいいですけど、そのうちの一人の、ティル・シュヴァイガーやオリバー・カーン系のクールなゲルマン顔の少年が好みで、その子ばかりつい目が行ってしまいました。

こんなところかな、思いのほか長くなりましたが、まだ書くことがあったような気もします。率直に言うと選曲の部分も含めてパリ木やドレスデンほどではありませんでしたが、十分満足のいったコンサートでした。

|

« ホンダ、F1撤退 | トップページ | 今日のNHK総合夜11時からの番組はウィーン少ファンは見たほうが良いかも »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30221/43373460

この記事へのトラックバック一覧です: リガ大聖堂少年合唱団コンサート@日経ホール(12/8):

« ホンダ、F1撤退 | トップページ | 今日のNHK総合夜11時からの番組はウィーン少ファンは見たほうが良いかも »