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2008.10.24

ロシア・スヴェシニコフ記念児童合唱団のコンサートに行ってきました

18日にグリーンホール相模大野で行われたロシア・スヴェシニコフ記念児童合唱団のコンサートの感想を書いてしまおうと思います。このところジャニーズのコンサートが続いていたから、久しぶりのクラシック系のコンサートがなんだかとても新鮮に感じられました。当たり前なんだけど、始まる前の会場の雰囲気が全然違って、どちらの雰囲気もすごく好きなんだけど、久しぶりだったこともあって、ああこの落ち着いた穏やかな雰囲気良いなあと思いました。

ロシア・スヴェシニコフ記念児童合唱団は、いろいろな国際合唱コンクールで上位入賞を果たしている実力派の合唱団だそうで、今回が初の来日公演となるそうです。団員は少年が一人いますがあとは全部女の子(11、2歳から17歳くらいまでかな、この合唱団は最年長が17歳みたいなので)、指揮者もピアノ伴奏もみんな女性で、女の園という感じ(件の少年は後半の途中で退場してしまったので、それ以降は本当に女性だけの世界でした)。指揮者の女性が妙に貫禄といいますか、威風堂々としていまして、なんとなく「ありがたく拝聴させていただきます」と言いたくなるようなものがありました(いや、私だけだと思いますが)。ちなみに席は前から4列目と良席で、非常によく見える位置でした。

プログラムはロシア民謡が圧倒的に多かったです。私でも知っているメジャーなものは本来のプログラムにはほとんどなかったのですが、ロシア民謡の曲調が好きなのでどれも楽しめました。チェコの児童合唱団のときも知らないチェコ民謡ばかりだったけれどとても楽しめましたが、外国の民謡は曲調が私の波長に合うものが多いです。その中でも特に好みなのがスペイン民謡。これは外れなしです、私の場合。いろいろな合唱団がいろいろなスペイン民謡を歌っていますが、どれも好みのど真ん中。だから、スペインの合唱団が、どこでもいいから、モンセラートなんて贅沢言わないからどこでもいいから来日して、スペイン民謡をメインに構成されたプログラムのコンサートを開いてほしいなと切に願いますよ。

それ以外のプログラムだと、グノーの「アヴェ・マリア」、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」、フォーレの「ラシーヌ賛歌」、シューベルトの「舟歌」、「アメージング・グレイス」などなど。こちらも私好みの曲が多くて嬉しかったです。特に「ラシーヌ賛歌」があるのが嬉しかった、大好きだし学生時代歌って思い入れがある曲なんだけど、あまり子供の合唱のコンサートで歌われなくて聞くことが少ないから。聞いていてすごく気に入ったのがエシュパイという人が作曲した「井戸の歌」。初めて聞く曲だったんだけど、私の好きな短調の美しい歌でした。

本来のプログラムも良かったんだけど、個人的にすごく良かったのがアンコール。ロシアのメジャー民謡(カリンカとかカチューシャの歌とかその他もろもろ)のメドレーで、メドレーなんだけどそれぞれの曲を割りとじっくり歌ってくれましたし、かなりたくさんの歌を歌ってくれたので、大満足でした。知っている曲だからそれだけで聴いていて楽しいんだけど、やっぱりロシアの合唱団だけあって出来も素晴らしかったです。時折簡単なダンスとか振りがあるんだけど、ちらほらタイミングを間違える子がいて可愛かったのですが、本人たちが失敗による動揺をまったく表情に出さないあたり(まあ、そもそも動揺したかどうかもわかりませんが)、さすがアンナ・パブロワの国の少女たちだと思いました。

合唱は、そうですね、ソプラノの高音がきつい感じなのが残念でしたが、いかにも女性らしい、力強さには欠けるけれど柔らかくて優しい歌声で、なかなか良かったです。ボーイソプラノと少女のソプラノ、女性のソプラノは時に区別がつかないこともありますが、合唱で聞くと違いを感じますね。女性のソプラノは、今書いたように、力強さはないけれど丁寧で優しく、ビブラートも少年のそれに比べると細やかで繊細な感じ。アルトに関しては、声変わり期ではないボーイアルトに比べると魅力が劣りますが(あくまで私見。声変わり期ではないボーイアルトは神です、私にとっては。声そのものだけで言ったらボーイソプラノよりも神)、普通に綺麗な声で、ソプラノとの声の大きさのバランスも良く、心地よいハーモニーを作り出していました。少年合唱の場合、アルトを構成している子に声変わり期に入っている子が多くて往々にしてアルトパートがハスキー通り越してだみ声状態になっていることがありますが(というか、そういうケースの方が多い)、少女合唱にはそういう心配がないのが良いですね。

上にもちらっと書いたように、やはりロシアの合唱団だけあってロシア民謡は鉄板でしたが、他に「アメイジング・グレース」が良かったです。音が下がっていくところの声の出し方が温かくて心地よいのです。あと、「井戸の歌」ですね、途中に団員のソロで歌詞のないハモリが入るのですが、それが艶っぽい美声で、ビブラートが若干効きすぎではありましたけれど(緊張して震えているようにも聞こえました)上手で、ずっと聞いていたい美しさでした。彼女はアンコールのカリンカでもソロを取っていたのだけど、それもとっても良く響く綺麗な声でした(やっぱり緊張したかのような制御の利かないビブラートでしたが)。彼女のソロはこの2曲の中のほんの短い部分のみで、彼女がもっとがっつりソロを歌うのを聴けなかったのが心残りでした。他にもう一人ソロをとった団員がいましたが、彼女も、技術的にはカリンカの子には及ばないもののとてもよくとおる澄んだ美声の持ち主で良かったのですが、やはり1曲の中の部分的なソロだけでした。

とはいえ、がっつりソロを歌う曲目がなかったかと言えばそうではなくて、「ロマンス」(1960年代に流行ったメリー・ホプキンの「悲しき天使」の原曲のロシア民謡)とロイド・ウェバーの「ジーザス・クライスト・スーパースター」がソロ主導で披露されたのですが、どちらも訪日団団長の年配の女性がソロを担当しました。彼女が上手ければまだよかったのですが、まあなんといいますか、ごく控え目に言っても「あまり上手くないプロ」のレベルにも達していなかったので、特に「ロマンス」は好きな曲だけにかなりテンション下がりました。子供の合唱を聞きに来ているので、子供がそういうレベルだとしても受け入れられますが・・・(うーん、でも、子供でもあまりないレベルだと思う、声だけとっても伸びはないし、喉で出していることがよくわかる発声でしたから)。プログラムの1曲目聞いたときからソプラノの合唱の中にかなりの実力者がいることはわかっていましたから、余計にがっかりでした。

話を合唱に戻して、いろいろ言いましたけど、全体的にクオリティーはなかなかのものでした(「スターバト・マーテル」はちょっと惜しかったかな。全体的に合唱のレベルが低くなかったので期待しすぎたせいもあると思いますが。「スターバト・マーテル」はボーイソプラノが一番です、あの曲には男の子の無機質な歌い方が良く合うと思います)。アンコールのロシア民謡メドレーがとにかく満足の行くものでしたので、良い余韻に浸りながら会場を後にすることができました。

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