« ちょっと昨日のブログの訂正(BJ部分) | トップページ | お疲れ様、クルサード »

2008.06.30

「リトル・ダンサー」

を衛星第2で放送していたので久しぶりに見ました。これを見るのは3回目かな、映画館で見てDVDで見て。自分は子役ものが大好きで、これも主役のジェイミー・ベル少年を目当てに見たのですが、結局自分がこの映画で好きなシーンはことごとく彼の父親役ゲアリー・ルイスのシーンでした。賞レースにからんだのは主役のベル少年とジュリー・ウォルターズだけでしたが(少なくとも大きなものでは)、私は彼あっての映画だと思っています(「私は」とか言っていますけど、そういう意見の人少なからずいたような)。あれほど大泣きしている姿が美しく絵になる中年男性(若干頭部が寂しい)は他に存在しないような気がします。あれ以上というのはちょっと不可能な気がする(断言)。

ジャッキーが息子のためにスト破りをする場面、オーディションの費用を捻出すべく亡くなった奥さんの形見の宝石を売りに行く場面、数年後に息子の晴れ舞台を見守る場面が私の大好きなシーンです。目に涙を浮かべながら舞台を笑顔で見守るラストシーンの彼も素晴らしいですが、やっぱりスト破りのシーンですね。仲間を裏切る後ろめたさと息子を思う気持ちとの間の葛藤と苦悩が強烈に伝わってきて、あのシーンは本当涙せずには見られません。その気持ちを理解しながらも父親を必死に止めようとする長男役のジェイミー・ドラベンの演技がまた良いんですよね、あのシーン。彼もノーマークだっただけに余計に印象に残った役者さんでした。ビリーに対してちょっと荒っぽい態度で接することの多かった彼が涙で弟を見送るシーンもすごく好きなシーンです。

この映画の魅力はいろいろあると思うのだけど、家族の愛情が嫌味なく美しく描かれているところが一番の魅力だと思います。普段頑固で無骨な感じがするだけに、余計にその裏にある愛情が表に出てきたときに感動するのかもしれませんが。

もちろんベルくんはとっても良かったです。イギリスのアカデミー賞主演男優賞に輝いたナイーブな演技はそれにふさわしい文句の付けようのないものでしたし(上手なだけでなく目を引く表情をするんですよね、多くの天才子役がそうであるように)、大人と子供が入り交ざったような顔立ちとイギリス風の切れのあるしり上がりの発音が大好きな子役時代のクリスチャン・ベールを思い起こさせて、そういう意味でも惹きつけられます。だから、まあ、役柄の影響もあります。彼の役がどうのというのではなくて、長男と父親の役柄により惹かれるという意味で。やっぱり日本人だから判官びいきになるわけですよ。夢をかなえた少年の幸福感いっぱいの姿より、窮屈なエレベーターにぎゅうぎゅう詰めに乗って炭鉱に戻っていく大人たちの切ない姿の方がなんだか胸に残るのです。あれはすごく象徴的なシーンで良いです。

同性愛的な要素が強い映画だけど、それについては特に思うところはないですね。とにかくオヤジと兄貴万歳です、私は。

|

« ちょっと昨日のブログの訂正(BJ部分) | トップページ | お疲れ様、クルサード »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30221/41700941

この記事へのトラックバック一覧です: 「リトル・ダンサー」:

« ちょっと昨日のブログの訂正(BJ部分) | トップページ | お疲れ様、クルサード »