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2008.05.22

ウィーン少年合唱団@ミューザ川崎

大分日が経ってしまいましたが、11日のミューザ川崎でのウィーン少年合唱団のコンサートについての感想を書きたいと思います。

個人的にはすごく楽しいコンサートでした。終わったとき、チケットを取っていなかったみなとみらいとグリーンホール相模大野のコンサートに行くと心に決めましたから(今はもうチケットは取り済み)。

すごく楽しかった大きな要因は今年のクラスのカペルマイスター、顔はバリバリのラテン系だけど体型はバリバリのアジア系のアンディ・イコチェア・イコチェア氏です。名前に食いつきたいのをぐっとこらえて話を進めますけれども、食いつかないで話を進めるのもなんだかもったいない気分。

まあ、そんなことはどうでもよくてですね、イコチェア氏本人の話ですが、私が最初に行った横須賀芸術劇場のときに比べてさらにノリが良くて、いろいろ小ネタで楽しませてくれました。オーストリア民謡で数人の団員が半ズボンとチェックのシャツの衣装に着替えて踊る曲のとき、曲が終わってダンス組が着替えのため戻っていくときに弾く伴奏のテンポをどんどん速めていったり(文に書くと何がおかしいか分かりにくいけど、面白いのです。またこのときのイコチェア氏のとぼけた感じが面白いのです)、民謡が終わった後(多分。日が経ちすぎていろいろ忘れました)、いまや完全に多国籍軍と化したウィーン少年合唱団員の出身国紹介を言っていき(オーストリア出身が半数くらいしかいないのには驚きました。いかにもウィーンな響きの歌声をしていたソリスト連中にオーストリア出身者が多かったことは嬉しかったです)、最後に「ペルー」と自分の出身国を言ってぺこんと頭を下げたり、そのあとピアノのところに戻っていきイスに座るときにマヌエルくんに向かって口を「ばあ!」という感じに大きく開けてみせたり(なんでああいうことをしたのかはよくわかりません。マヌエルくんが照れたようににこにこ笑っていて超可愛かったですhappy02)、アンコールのアルゴリズムマーチでノリノリでダンスをしていたり、まあこう書くとそれほどでもなく思われるかもしれませんがいろいろおもろかわいかったのです。先生の小ネタは終盤に集中していて、最後の方はずっと舞台を見ながら笑っているような感じでそれで終わったので、すごく楽しかったという印象が強く残ったわけです。やっぱりピアノは上手いし(とにかく子供を見ながら伴奏するので、離れた音を弾くときにとんでもない音を出すことがちらほらありましたが)、子供に対する愛情をすごく感じるし(ソロを担当した団員を抱きしめるようにして前に出すのがすごく見ていてほほえましいのです)、とても好感の持てるカペさんだと思います。

合唱に関しては前回よりぐっと良くなっていたと思います。高音も前回よりもずっと出ていたと思う(「カルミナ・ブラーナ」ですでにそれを感じました)。今回は2階2列目ソプラノ寄りの席で、アルトの子たちを正面に見るような感じだったので、アルトの声もよく聞こえたのですが、非常にカヨーデくんの声が目立っていたような。それはいいのだけど、時折地声ががーっと聞こえてくるのがちょっと惜しかったです。ソプラノに関してはこれはなんというかマヌエルくんに良くも悪くも左右されていると思いました。マヌエルくんはとにかく声量がありますからマヌエルくんの声がソプラノ全体の歌声を支配しているわけですよ。彼の声に無理があるときは歌うのでいっぱいいっぱいな感のある合唱になっていましたが、彼の声が無理なく綺麗に出ているときは合唱もとても綺麗でした。あと、日本の歌を歌う彼らが好きですね、情緒豊かに歌うなあと思いました。最近来日するコアって結構日本の歌を美しく歌ってくれる傾向にあるような。

Aプログラムは良いですね、Bプロよりもさらに楽しめました。世界の民謡コーナーが良かったのが大きいです。特にウズベキスタンの曲が良かった。その前の曲「ダニー・ボーイ」でソロをとったティルマン・エッケハルト・トゥッピィくんがチェロを弾いたのですが、時々のこぎりでこするような音が出てしまうことがありましたが気になるほどではなく、チェロとピアノの美しいハーモニーを楽しめました。チェロの音色が好きなんだなあ。ほかにも何人かの子供たちが打楽器を弾いていました。曲もエキゾチックな(それはまあ当たり前だけど)私好みの曲だったし、今回の世界の民謡はこの曲がマイベストです。

この歌ではカヨーデくんともう一人の少年(名前不明)がソロをとりましたが、この少年の歌い方も良かった、若干声が小さかったですけれども、“ウィーンの発声”だったので。その彼が「黒い瞳売ります」という恐ろしいタイトルの歌で、曲の前に無言でステージから出て行ったイコチェア氏の代わりにピアノ&指揮を担当。ピアノのイスに座り、前奏の打楽器隊の団員たちをまず指揮したあと、ピアノを弾き、最後終わるとイコチェア氏のように左右に手を広げて団員をたたえてさっさと自分の場所に戻っていったのですが、終始クールで、子供ながらなんかかっこよかったです。あと、次の「ふるさと」では、おそらくソプラノだと思いますが、歌詞を間違えていましたね、「小鮒釣りしかの」と言っていました。肉も魚もなんでもありな山のようです。

プログラムにない曲として、ヴィヴァルディのグロリアとオーストリア民謡の「ハスルー谷にて」が追加されました(アンコールは「アルゴリズムマーチ」と「浜辺の歌」)。ヴィヴァルディは完全デュエットで、上のパートをヒビキくんが、下のパートをルーベルトくんが担当したのですが、とても良かったです。選曲からして嬉しい。ヒビキくんは若干緊張している感じでしたが、きれいな良く通る声でちゃんと歌いこなせていたと思います。よく覚えていないんだけど、短いトリルのような部分をスムーズにこなしていたような気が。相方のルーベルトくんもとても良かったですね、彼の歌のほうが安定感があって安心して聞けました。ルーベルトくんは「流浪の民」でも3番目のソロを担当していましたが、個人的にはこの子の歌い方が大好きです。この子と「流浪の民」で最初のソロを担当したグレゴールくんの歌い方が今回のコアでは特に好きですね。いわゆる愛らしいボーイソプラノではないけれど、上品で大人っぽくてウィーンならではの響き(あくまで私見)があるから。

グレゴールくんと言えば、前行ったときは違ったんだけど、今回はオーストリア民謡のダンス隊の一員でした。ダンスの途中で、ダンス隊のメンバーがそれぞれ思い思いの方向にステップを踏んで移動して一瞬腰を深く下げるところがあるんだけど、何人かは歌っているメンバーに近寄っていって腰を下ろすときに相手の顔を覗き込むようにするんですよ。顔を覗き込まれた相手は一様にちょっとのけぞりつつ笑顔になるという軽くおいしい光景が展開されるのですが(相手子供だから、自分)、今回はグレゴールくんがマヌエルくんを下から覗き込みマヌエルくんがニパーッと照れ笑いするというとてもおいしい光景を見させていただきました、ありがとうございました(相手子供だから、自分)。

いやもう、マヌエルくんは本当可愛い。あの人の良さそうな笑顔を見ていると、こちらも自然に笑みがこぼれますよ。今回も本当によくがんばっていて。「天使と羊飼い」の最後のソロの「グロリア」もよくがんばっていました。たたみかけるように「グロリア」を連呼する最後の最後はちょっと苦しそうでしたが、それまでは綺麗に出ていました。相方はルーベルトくんだったかな。ルーベルトくんもがんばっていたと思いますが、全て吹き飛ばされていました、マヌエルくんの声に。ウズベキスタンの歌でも、途中から副旋律のソロを歌ったのですが、全て吹き飛ばしていました。本当に良くも悪くも彼の歌声に支配されているコアだと思います。

最後に、ミューザ川崎はやっぱり最高でした。次はあさっての横浜みなとみらいホールに行きます。またヴィヴァルディのような歌が加わっているといいなあ。思いおこせば、2004年組が結構おいしいソロ/デュエット/三重唱の曲を歌っていましたよね。ああいうのを歌ってもらえるととても嬉しいのだけど。

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