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2007.09.30

2007F1日本GP

30年ぶりに富士スピードウェイで開催された2007年のF1日本GPを制したのは、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンでした。このところ、若干精彩を欠いていたハミルトンですが、この週末は完璧でしたね。昨日の予選でのぎりぎりで出てきて獲得したポールポジションも見事でしたし、荒れた決勝レースで大きなミスをすることもなく優勝を飾って、ルーキーながら要所要所を外さないすばらしいドライバーだと改めて思いました。ドライバーズ選手権2位のアロンソがリタイアしたため、これで、ハミルトンのルーキーイヤーでのチャンピオン獲得がきわめて濃厚になりましたが、まあ、それにふさわしいドライバーだと素直に思います。

それにしてもすさまじい天候の中でのレースでしたね。久しぶりではないですか、セーフティカー主導で始まるレース。いつになったらセーフティカーは抜けるのかなとまったり見ていたら、なんだか知りませんが、セーフティカーより先に抜ける赤い車が。しかも2周連続で。なんかエクストリームでスタートしないといけないルールがあるそうですが、当然そんなルールなど知らない私は、フェラーリの単なるミス(天候の読み違い)だと思って、ちょっと呆れたわけですよ、セーフティカー主導で始まるような荒れた天候の中でなんでエクストリームを最初から履かないのかと(正確に言うと、ちょっと呆れて、あと激怒)。そうしたら、なんですか、フェラーリにはタイヤについての連絡がなく、ペナルティ回避のためピットインを余儀なくされたという裏事情があったようで。なんかちょっとびっくりですが、どちらにしろ、あの雨では、タイヤをエクストリームに替えなければならなかったでしょうから、チームの作戦が適切でなかったことには変わりないですね。

そんな具合で、レース序盤は「こんな大事なレースで・・・」とフェラーリに対し怒り心頭だったのですが、フェラーリのドライバー2人がいろいろな意味で魅せるレースをしてくれたおかげで、終わってみれば楽しいレースでした。なんというか、二人ともすごくエンターテイナーだったと思います。予選を無意味にし大きなハンディとなったチームのタイヤ選択のミス(と豪雨)が、結果的にはドライバー2人に見せ場を用意してくれたことになったのが、またなんとも。

マッサは、はみ出したり、接触したり、ドライブスルーのペナルティ受けたり、大騒ぎした上に、あのバトルですよ、クビカとの。なんかこう、すごく自由なラインでしたね、マッサのライン。マッサオリジナルのラインとか言うんじゃなくて、自由なライン。自由っていうか・・・、行き当たりばったりというか、本人もなんかとにかくハンドル切ったらこう行ってまたハンドル切ったらこう行った、結果こういうラインになった、みたいな偶然の産物的な(いや、素人目にはね)。だからちょっとこう、興奮しつつも笑いも抑えられず、だったんですけど、絶対に抜いてやるという強い意思が感じられる走りで、そういう意味ではとてもかっこよかったです。あの雨の中ですから。オンボード映像を見ると、よくこの中でハイスピードで走れるなと思います。まして、あんななりふり構わないバトルをやってしまうなんて、F1レーサーはすごいなと改めて思いました。

そしてライコネン。最後尾を、時々スピンしたりしながらまったり走っていたときには、まさか3位まで上がって来るとは思いませんでした。この人はあまりオーバーテイクのイメージがないんだけど、今日はよくコース上で抜いていましたね。トヨタのラルフをシケインでオーバーテイクしたシーン、そしてクルサードを100R(でしたっけ)でアウトからオーバーテイクしたシーンは、とてもかっこよかったです(そのほかにも、映像ではなかったけれど2回目のセーフティカー明けでハイドフェルトとフィジケラを抜いていましたね)。インフィールドセクションで独自のラインを取っていたのも、なんか良いですね、何が良いんだか自分でもよくわかりませんが(でも、コーナーで大きくアウト側にラインをとることが多かったから、最初はミスをしたのかと思いました)。そういえば、ランオフエリアも何回か使っていましたが、ちょっとあれは独自のラインすぎるな・・・。まあ、あの雨の中、あれだけ攻めた走りをしたライコネンは最高にかっこいいけど、見ているこっちの心臓に悪かったです。もう1、2周あったらコヴァライネンも抜けたかもしれないとも思うけど、でも、最後まで好バトルを楽しませてもらいましたし、レース開始直後にはとても無理だと思った表彰台に上がれたのだから、本人はどうか知りませんが、見ているこっちには充分満足のレースでした。

で、ライコネンが抜けなかったルノーのコヴァライネン、初表彰台おめでとうございますですね。いきなりの2位表彰台。終盤、ライコネンの猛追にもミスを犯すことなく2位を守りきって、見事だったと思います。地上波では表彰式のときにはすでに放送が終了していたので、彼の初表彰台が見られませんでした、非常に残念(涙)。それにしても、シーズン最初はミスも多く、叩かれることも多かったけれど、中盤以降、そんなことがあったことも忘れてしまうくらい安定してポイント圏内にいますね。だんだん本領発揮かな。そういえば、これ以前のF1最高位はカナダの4位なんですよね(このときも確かすぐ後ろがライコネンだったような)。荒れたレースに強いのかな、ハミルトンも荒れたレースでも確実に優勝するし、今年のルーキーは荒れたレースに強いのが特徴ですね。

さて、ライコネンが後方でまったりしていた頃、観戦する気がどんどん失せていた私の中で唯一関心を引いていたのが、トロ・ロッソのヴェッテルくんだったわけですが。セーフティカー明けの混乱に乗じて3位に上がったあと、しばらくラップリーダーだったときはやっぱりちょっとわくわくしましたし、ピットストップ後も3位を維持していたときには、もう、彼の3位表彰台だけが楽しみでした(多分、まだこの頃のライコネンはポイント圏内外を行ったり来たりしていて、ちょっと私の中で関心の蚊帳の外でした)。それだけに、2回目のセーフティカー明けの追突事故には心底がっかりでした。ライコネン絡みでなくて、あんなに心底もったいないと思ったことって、久しくなかったような気がする。

同時に追突されたウェバーも気の毒でした。ウェバーも自己最高位更新がかかっていたんですよね。ウェバーとヴェッテルの並ぶ表彰台、まあ、地上波組の私はどちらにしろ見られなかったでしょうが、見たかったなあ。それにしても、ウェバーも良い所を走っていると、何かしら起こりますね。結構ライコネン系ですよね(ロズベルクも同じものを感じる)。

そのウェバーのチームメイト、クルサードですが。もう、まったりと4位入賞で。浅草寺のご利益ばっちりでしたね。
久々の完走が表彰台の次の順位で、素直に嬉しいです。

今回のレースは、なんだかもう、ペナルティ含めて変則的なピットストップは多いわ、最初から最後まで水しぶきで何も見えないわで、なんだかわけがわかりませんでしたが、レーサーたちの度胸と腕を随所で見せてもらえて楽しかったです。グランプリ開催サーキットでもっとも長いというホームストレートですが、予選で見たときには、ちょっと長すぎて見ていて飽きるなと思ったのですが、レースで見ると長すぎることはなかったです。もっとも、思いのほかホームストレートでの追い抜きはなかったような。ライコネンがストレートでスピードが伸びず、もっぱらインフィールドでオーバーテイクを試みていたからそういう印象があるのかもしれませんが(何しろ、ライコネンしか見ていないから、自分)。

これで、ドライバーズのチャンピオンはほぼ確定したようなものですが。ライコネンには残り2レース、今日みたいな楽しいレースを見せてもらえたらそれで満足です、こっちとしては。本当に今日のライコネンとマッサはよく頑張ったと思います。

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コメント

こんばんは。とても荒れたレースになりましたね!
もう、ハラハラでした、、、フェラーリの作戦ミス(?w)はいただけなかったですが、楽しみどころ満載でしたので、
よかったです。
ヴェッテルは、確かハミルトンとアロンソにもぶつかってましたよね??上位をとことんw
最後にウェバーにヒットしてリタイヤしたのち、
ピットで壁の方をむいてうずくまっていました、、、
きっと泣いてるんだろうな、、、
アロンソのリタイヤもショックでしたーーー。
あの悲しげな表情が、色々物語っていたと思います、、、
あと、新聞の一面(こちらでは)をF1のニュースで飾ってましたね、、、
これはいただけないな~という富士のミス。
もっときちんと計画たててよーーーー!

投稿: R | 2007.10.01 18:57

Rさん、こんばんは。

フェラーリの作戦は、ライコネン自身の考えが反映されていたみたいですね。マッサはエクストリームで行くべきだという考えだったんだけど、ライコネンは普通のレインタイヤで行けると考え、チームがライコネンのほうを採用したという経緯だったようで。ライコネンはウェットタイヤで問題なく走れたと言っているみたいですが、どうでしょうね、確か大雨のニュルブルクリンクで一人だけピットに入るのに失敗していたから、ライコネン。

ヴェッテルは、アロンソにぶつかったのは知っていましたが、ハミルトンにもぶつかっていたとは知りませんでした。あの雨の中、暴れまくりましたね(笑)。ピットで泣いているように見えましたね、確かに。自分のミスなんだろうけど、かわいそうでした。

アロンソはなんだかとことんついていなかったですね、今回。珍しくクラッシュでのリタイアでしたが、その前からいろいろあって、集中力とか気力とかがなくなってしまったのかな。あのリタイアのときの表情は、ちょっとせつなくなりましたね。

富士はあれだけ熱心に招致活動していたのだから、もっと万全の準備で臨んでほしかったですね。

投稿: 雪の子キノコ | 2007.10.03 01:33

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