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2007.05.07

ウィーン少年合唱団 in 東京オペラシティ

昨日は、東京オペラシティコンサートホールに、ウィーン少年合唱団のコンサートを聴きに行きました。今回はBプロ。1階の後ろのブロックの最前列で、前回ほどの良席ではありませんが、逆に合唱全体がちょうどよく聞こえてくる位置だったように思います。

そのおかげもあるのかもしれませんが、合唱が前回(4/29)よりもさらに良くなっていたような気がします。特にソプラノが、声がきれいに一つにまとまっていたし、高音までしっかり出るようになっていました。このクラスのソプラノは女声っぽくなくて、歌い方もいかにも男の子な直線的でどこかそっけないというか無感情な感じのする歌い方で(また、私にしかわからない書き方ですみません、何しろ文才が)、いかにも“ボーイソプラノ”という感じがします、私には。第2アルトはあれですね、変声に入っていて歌いにくそうなんだけど、時々ハモっている最中に声がすっぽぬけたりすることがあるものの、高音・低音で歌い方を変えてそのどちらも上手く歌いこなしていてさすがだと思いました。なんかこの年長者で構成されている第2アルトの子たちが気になるんですよ、気さくで感じが良くて、良い感じに子どもっぽさと大人っぽさが同居していて、なんかツボです。

で、合唱話の続きですが、今回聴いていて思ったのは、テンポが速かったり、音の高低差が激しかったりすると、歌うのでいっぱいいっぱいで結構雑になってしまったりすることがあるけれど、ゆったりした曲や高低差のあまりない曲のときは、かなり聴かせてくれるなということです。声が美しいのはもちろんなんですが、細かな部分まですごく丁寧に歌うんですよね、まるで壊れやすいガラス細工を扱っているみたいに優しく丁寧に。あれを聞いているとウィーンはやっぱりウィーンだな、と思います。

宗教曲はしょっぱなから良い感じでした。どれも良かったです。メンデルスゾーンの「ラウダーテ・プエリ」なんて、すごくきれいでしたよ、本当。ポピュラーソングの方はですね、ソプラノのきれいな高音とアルトの低音が上手く活かされた編曲ではあるのですが、正直言って、アレンジが曲をつまらなくしていたように思いました(まあ、ウィーンオリジナルのアレンジではないのですが)、なんか盛り上がりなく淡々とただウィーンの音色を楽しんでいただけでした、まあ、それでもいいと言えばいいのですが。

日本の歌は子どもたちの歌は何も言うことはないです、とても良かった。「翼をください」が、子どもたちの歌は良かったのですが、アレンジが個人的には・・・でした。伴奏をあんなにジャズテイストにしなくてもいいのに、と思いましたし、歌も特に2番はもう少しいくとコダーイ編曲だと思われかねない勢いでした(意味不明)。普通でいいのに。今回に限らず、日本の歌を使うとき、特に伴奏面で、結構攻めの編曲してきますよね、ウィーン少年合唱団。自分、F1では攻めの走りは大好きですが、日本の歌で攻めの編曲はしないでむしろ守りというか日本で使われている伴奏を使ってほしいなと思います、個人的には。日本の歌の素朴な味わいって、ヨーロッパ人には物足りないのかな。

ソロに関しては、基本的にBプロもソロパートがあまりなくてですね、その数少ないソロはほとんど「流浪の民」のソリスト陣+コンラートくんが担当していました。80年代前半録音のソロ・デュエット集にも入っているメンデルスゾーンの「すずらんと小さな花」を、コンラートくんと「流浪の民」の「つれだちて舞い遊ぶ」の部分を担当した子が歌っていましたが、こちらもかなり良かったです。コンラートくんはやっぱり高音がハスキーになってしまいますが、低音部分の歌声はなめらかで透明感があってきれいでした。相方の子もよく透るややとがったきれいな声で、ハモリのときは主旋律を邪魔することなくきれいにハモり、彼だけの部分はしっかり存在感があって、良かったと思います。デュエットとしての声の相性がとても良いと思いました。

そして、唯一「流浪の民」組ではない団員がソロを担当したのが、「天使のパン」だったのですが、その団員は第2アルトの子だったのですよ、あの年長組で構成されているちょっと高めの音になるとカウンターテナー声になる第2アルトの。もう、高音は出るのか心配で心臓ばくばくさせていたのですが、心配無用でした。確かにほぼ完全にカウンターテナー声でしたが、伸びのあるしっかりした声で、一番高い音もきちんと出ていました(キーを下げていたのか知りませんが)、どちらかというと音を下げていく箇所が声を上手く出しにくそうでした。ものすごく安定していたので、むしろ安心して聞けました、2番でコーラスが加わっていても全く声量で負けていなかったし。なんか、96年来日のアレクサンダー・ナーダーくんを思い出しました、カウンターテナー声でありながら高音もしっかり出るところとか抜群の安定感とか。ナーダーくんの方が若干声が細かったけれど。

アンコールは、「観光列車」「ふるさと」「エーデルワイス」「美しく青きドナウ」「涙そうそう」と5曲もやってくれました。だんだん歌に疲れが出てきてしまって、最後の「涙そうそう」では声が若干枯れてしまっていて、なんだか申し訳ないくらいでした。アンコール曲の合間合間に何度もカーテンコールに答えてくれた上にアンコール曲5曲ですから。本当一生懸命歌ってくれて・・・。コンラートくんが「涙そうそう」のとき、なかなか譜面が見つからず、笑いを誘っていました。そういえば、4/29のコンサートではほとんどの曲で譜面を見ていましたが、今回は譜面を見ないほうが多かったです。

そして終演後はお約束のロビーでのファンサービス。自分はコンラートくんとフリーザッハー弟を間近で見ました。コンラートくんはびっくりするほど顔が小さくて正統派美少年でした。フリーザッハー弟はとにかく愛くるしかったです。本当に小さくてファンの写真撮影に応じてちょっと顔を上に向けてくれるその姿がまず可愛いし、無邪気なまなざしとちょっとぷっくらした口元が本当に愛らしくて・・・(喜)。自分はあまり他の団員の姿は見ませんでしたが、みんな疲れているだろうにとても愛想よくサインや写真撮影に応じていて、とても好感を持ちました。

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