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2007.04.15

モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

昨日、リベラのコンサートのあと、オーチャードホールと同じ建物内にあるBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」を見ました。モディリアーニの人物画がどーんと真ん中に入っているポスターを見て勝手にモディリアーニの個展だと思って入ったのですが、モディリアーニと画学生だった奥さんのジャンヌ・エビュテルヌ二人の作品展で、二人の出会いから死までの数年間を中心に、二人の生涯とその作品が紹介・展示されていました。どちらかというと、エビュテルヌがメインかな。私はあまりモディリアーニの画風は好みではないのでこの人自身についても全然知らなかったので(いや、バリバリ好みの画風の画家さんでもその人の実像について知っていることはないですが)、その人生が常に病魔との闘いであり何度も死にかけながらなんとか生き伸びてきた生涯であったことも、35歳の若さで彼が病死した後21歳の身重の奥さんが投身自殺をして後を追うという悲劇の物語があったことも、今回初めて知りました。今回展示を見て、やっぱりモディリアーニの画風は自分には合わないと思いましたが、あのどこか暗さのある色使いや表情が乏しい人物像の背後にあるものを知ることが出来てよかったと思います。

エビュテルヌ(何度も書いているけど、この苗字、全然覚えられないですよ、まあ、そんなことはどうでもいいですが)の絵はなんかモディリアーニに似ています、素人の目から見ると。細面な顔とか、顔立ちの描き方とか、紙やカンバスの真ん中に大きく正面から捉えた人物を配するとか、ちょっと不気味な色使いとか。モディリアーニのように黒目と白目の境目のない目をもつ人物画はさすがにありませんでしたが。モディリアーニの絵は、どの絵でも黒色が露骨にもしくはさりげに使われているようですが、彼女の絵は青や緑(青がかった緑)がよく使われています。だんなさんの作品同様、自分の好みではないですが、個性的という意味では個性的でインパクトがあります。

モディリアーニと違って、この人は人物の後ろの背景も描きますし、静物画や風景画も遺しています。静物画や風景画も独特で、静物画は静物の輪郭をくっきり描いていること(漫画みたいに輪郭線が描かれている)といまいち物の位置関係、具体的に言えば手前にあるのか奥にあるのか遠近感がはっきりしない画面構成が印象的でした。風景画もやはり遠近感がなくて、遠くのものも近くのものも見たままを切り取って一つの平面にそのまま並べたような平たさがありました。輪郭もくっきり。

この人の初期の、まだモディリアーニと出会う前の作品もアクが強くて、素人目にはこの頃から若干モディリアーニ的なものが感じられました、少女時代の自画像なんて特に。この少女時代の自画像(16歳のときのだったかな?)は結構好きですね、自画像に彼女自身の個性がしっかり表現されているから。美人なんだけど、ものすごく目が強いんですよ、何かがこの人にはあると思わせる、ちょっと「天才の狂気」のようなものを感じさせる鋭い目。フランスの夭折の作家レイモン・ラディゲもやはりちょっと異様な感じのする鋭い目をしていましたが、なんかそれを思い出しました。フランス人ばかりだ(「ばかり」って、二人だけだけど)。

で、初期の作品の話ですが、鉛筆画が多かったのですが、これまた特徴的で、紙に対してなんかななめに描かれているんですよ、なんでもかんでもが。部屋の光景を描いた作品だと、なんて言ったらいいかな、魚眼レンズ越しに部屋の中をのぞいたときに見える様な、どれもが紙の中心に向かって若干ななめにゆがんだ感じで描かれています。あれは面白いと思いました。

若干眠りながら見ていたのと、もともとあまり教養がないのと、1日たったらあらかた忘れたのとで、間違い・記憶違いがあるかもしれませんが、まあ、こんな感想です。映画「モディリアーニ 真実の愛」が見たくなりました。もともと大好きなフランスの女優エルザ・ジルベルスタインが出ているから興味はあったんだけど。でも、ジルベルスタインがジャンヌ役をするのは年齢的に無理があるように思うけど・・・いくら彼女が若々しくてとてもキュートだといっても。そちらの意味でも興味がありますね。

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受信: 2007.04.24 00:27

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