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2007.04.29

ウィーン少年合唱団 in パルテノン多摩

今日は、前々からブログにしつこく書いていたとおり、ウィーン少年合唱団のコンサートに行ってきました(パルテノン多摩)。

今回は、いつになく良席で、前から6列目のほぼ中央、左右どちらの子どもたちの表情もよく見える席でした。おかげで、「流浪の民」のソリストも全てばっちり把握できましたよ、プログラムの写真とうまく一致しないので名前はわかりませんが。

合唱に関しては、そうですね、まず、ソプラノに関しては、特に高い音を歌うときは声がハスキーになって輪郭がぼやけてしまうことがありましたが、全体的に凛としたきれいな声で、力強く歌っている印象でした。高音を出す時やテンポの速い曲のときは若干粗くなってしまっていましたが、一生懸命歌っている姿が好感度大でした。アルトは、第1アルトは線が細くあまり印象に残らなかったのが残念ですが、きれいな声でした。第2アルトは年長の子たちが集まっていたのではないかな、大人っぽくて大柄な子ばかりだったから。で、多分、ほとんどの子が声変わり期に入っているのではないかと思います、そういう感じの声で、歌いにくそうに聞こえました。声質にハンディがある中で、上手く頑張っていたと思います。「美しく青きドナウ」もきれいに歌えていました。この第2アルトの子たちはなんだか知りませんが、よくニコニコしていて、楽しそうでした。

今回、私にとっては初めて聞く曲が結構あったのですが、サン・サーンスの「アヴェ・マリア」とかスペイン民謡(?)の「クラベリートス」(どうでもいいけど、スペインの民謡ってはずれがないです、私にとっては。本当どれもツボ)とかアプトの「鐘」とか、好みの曲が多くて楽しめました。基本的に力強い歌声だから、シューベルトの「反抗」とか「カリンカ」とかで特に良さを発揮できていたんだけど、しっとり系の曲も良い時は良かった。特に「涙そうそう」ですね、あの曲の持つ情緒がよく出ていたと思います。丁寧に優しく歌っていてすごくよかったです。

今回はソロがいつになく少なかったのが残念でした。合唱の中のソロパートもほとんどなかったし。モーツァルトの「汝により守られ」くらいかな、ソロ曲と言えるのは(ソロというかデュエット曲ですけど)。ここでソロをとった、より高音パートを歌っていたソプラノのコンラート・ハインドルくんの声が良かったです。超高音になるとハスキーになってしまうのだけど、それ以外はすごくいい、上手く言えないんだけど、男の子らしい力強さと上品さを兼ね備えているそんな感じの歌声でした。彼はコンサート終盤までにこりともせず鬼気迫る真面目さでそれがなんともいとおしかったのですが、アンコールになったらリラックスしてきたのかニコニコしだして、これはこれで可愛かったです。相方のソプラノの子(名前がわからないです)はとがった直線的な声なんだけど伸びのある歌い方で、これまた良かったです。ちょっと伴奏が速くて、快速特急な「汝により守られ」だったので、ちょっと荒削りな印象でしたが、良いものを持っている子たちだということはわかりました。

あと、「流浪の民」で多くソロをとったソプラノのニコラス・ヴィンクルマイアくんかな、この子がまた、幼い容姿とは裏腹に大人びた安定した歌声で魅力的でした。「涙そうそう」のとき、ソプラノパートの中で軸になっているしっかりした歌声が、ヴィンクルマイアくんから聞こえているような気がして、それまでの曲で少人数で歌うところは「汝により守られ」コンビが担当していたためてっきりこの歌声もそのコンビ、というか声質から言ってハインドルくんのものだと思い込んでいたので、自分、頭同様耳までおかしくなったのかと思いましたが、「流浪の民」を聞いて、少なくとも耳はおかしくなかったことがわかってホッとしております。

今回のソリスト陣はですね、全体的にものすごくひきつけられる声というわけではないのですが(でも、もちろん、きれいですよ、「特に際立って」というわけではない、ということです)、歌い方がいかにも“ウィーン少年合唱団”で良いのです。もちろん、これも私の思い込んでいる“ウィーンの歌い方”で、大人びた理知的なメリハリのある歌い方をそのように思い込んでいるのですが、どの子もそういう歌い方なので、ほかでもないウィーン少年合唱団の歌を聞いた気分になります。率直に言って、合唱もソロも手放しで褒められるほどではなかったのですが、ウィーン少年合唱団の歌を聴いた満足感は感じられるコンサートでした。ソプラノの子たちなんかは幼い子ばかりだったから、これから良い感じに伸びていくのではないかな、年単位の話かもしれないですが。

アンコールは4曲でした。Bプロのポピュラーソングの中から2曲(「サムウェア・アウト・ゼア」と「エイント・シー・スウィート」かな)、「浮気心」と「エーデルワイス」でした。あと、世界の歌では、いまや恒例となっている打楽器演奏がありました。「観光列車」では最初のところで指笛がなかったので「今年はやらないんだ」と油断していたら、最後にアルトとソプラノの2方向から(どちらも端、もしくは端に近い立ち位置の子)すごく大きな指笛が聞こえてびっくりしました。それくらいかな、そういえば、「雷鳴と稲妻」のとき、第1ソプラノの誰かが歌う箇所を間違えたか何かで違う音を一瞬出してしまったように聞こえて珍しいなと思ったのですが、実際のところはわかりません。私もボーっとしているから・・・。でも、久しぶりに眠気を全く感じないコンサートでした。

カペルマイスターのマルティン・シェベスタ氏はピアノ伴奏ではよく音が飛んでいましたが、紳士的な感じの良い方でした。なんか生シェベスタさんはリッキー・マーティンにそっくりだった、今にも「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」(郷ひろみがカバーしたあれです、「あーちーち、あーちーち」のあれ)を歌いだしそうでした。・・・ちょっとさすがにそこまでは似ていないですね。

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