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2006.06.22

「こうもり」見てきました

今日職場で行われた防災訓練の、はしご車を使った訓練で、はしご車で救助される役になり、建物の5階からはしご車に乗せられ地上に降ろされました。自分は大変な高所恐怖症で、ビルの外壁に取り付けられている壁が透明で外の景色が見られるエレベーターだとか観覧車だとかに乗っているだけで身がすくんでしまう人間ですので(観覧車なんて4分の1乗ったらすでに大変落ち着きをなくしますから。早くも飽きるというのもありますが)、それはもう、おそろしかったです。訓練終了時の消防署の人の講話で、「はしご車を使った訓練では、Aさん(やはりはしご車に救助される役をやった同僚。男性。私がやったよりもはるかにおっかない役)とキノコさん(仮名。私のこと)に協力してもらいました。普通こういう場合女性のほうが強いんですが、キノコさんは高いところが苦手だったようですね」いや、私のことはどうでもいいから。そんなことわざわざ公衆の面前で言わなくていいから。そんな私は、以前の職場で、建物の11階まではしご車に乗って上がっていったことがあります(そのときは地上でかごに乗って、上昇して、そのまま降りてきたので、ずっとかごに乗ったままだったのですが)。その間ずっとへっぴり腰。

まあ、そんなことはどうでもいいのですが、20日、新国立劇場で上演されている、ヨハン・シュトラウス作曲の喜歌劇「こうもり」を見てきました。オペラ初心者の自分などは、NHKの衛星放送で深夜放映されるオペラとかオペレッタ見ていればいいのですが、80年にウィーン少年合唱団員として来日したパウル・エーデルマンくんが出演者の一人として名を連ねているとあらば、足を運びたくもなるというものです。

そんなミーハー目的の自分が、シュトラウスの「こうもり」をCDでもいいから一度でも通して聴いたことがあるかといえばもちろんそんなことはなく、それどころかどんなストーリーかも知らないままで行ったのですが、舞台両脇に字幕(劇中の言語はドイツ語)が出るので、開演直前のプログラム熟読でなんとか間に合いました。まあ、アレなストーリーなので、筋をつかもうとつかめなかろうと大して問題はなかったような気がしますが。

そんな「こうもり」について全く白紙状態の自分ですが、それでも序曲は耳にしたことはありますし、劇中に流れる曲のいくつかはウィーン少年合唱団がかつて何度か日本公演で披露したオペレッタ「ウィーンの人々の生活」でも使われていますし、そうでなくても、シュトラウスの曲はどれも似たりよった・・・いえ、シュトラウスらしさがありますので、クラシック初心者ですけれども、シュトラウスに関しては比較的ウィーン少年合唱団のCDやニューイヤーコンサートで耳にすることが多い自分には、音楽が耳に馴染みやすくて、楽しめました。そういえば劇中「雷鳴と電光」と「ハンガリー万歳」(男性ダンサー5人によるバレエ付き)が流れました。

まあ、自分、演出のことも当然よくわからないわけですが、とりあえず、あまりにも突飛ということもなく、むりやり現代に置き換えているわけでもなく、特にシュールということもなく、全体的に装置も衣装もおしゃれで素敵でした。でも、出演者の演技がもうちょっとコメディ度が少ないほうが良かったなあ・・(オペレッタはそんなものなのか知りませんが)。とかいって、結構自分も笑ったりしていたんですが。まあ、だから、面白かったです、それなりに。

出演者に関して。アイゼンシュタイン役のヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)、とても良かったです。なんだかテンションがえらく高い演技でしたが、お茶目でキュートだったし好感がもてました。それ以上に、歌声が良かったですねー、伸びのある良く透る美声で、彼がわーと大きく歌うとぐっと惹きつけられました。それから、オルロフスキー公爵役のメゾソプラノのエレナ・ツィトコーワの歌もとても良かったです、メゾというよりはソプラノに近い、高めのきれいな透き通った声で、どちらかというと細い声だと思うのだけど、歌うと声がよくとおってとても存在感のある歌声でした。退屈なことにうんざりしている男の役なので、セリフの言い方も歌い方もちょっと投げやりな、突っ張ったクールな感じなのがまた魅力的でした。この人が多分一番観客からの喝采を受けていました。

日本人の出演者では、アデーレ役の中嶋彰子さんが好評だったと思います。コロラトゥーラ部分にちょっと物足りなさを感じましたが(えらそうですみません)、なんていうのかな、場面場面に合った、演技の上手さを感じる歌だと思いました。

で、お目当てのパウルくんですが、かっこよかったですよ、なんだか知りませんが。自分、基本的にはオペラグラスで見ない人間なので、顔は最後の挨拶のときにオペラグラスで見ただけなんで顔云々の話ではなくてですね、とにかく身のこなしがきれいでかっこよく感じたのです・・・(感激)。歌のほうは、そうですね、甘い良い声をしているのですが、声量がちょっと足りないように思いました、正直なところ。歌のシーンが思いのほか少なかったなあ、もうちょっと聞いてみたかったんですが。でも本当、かっこよかったです、姿勢が良くて、動きがかっこよくて・・・。メインキャストの最後の挨拶が終わって幕の中に入る直前に会場に手を振ってくれたのですが、つい彼の視界に自分が全く入っていないにもかかわらず手を振り返してしまった、それくらいかっこよかったです(←バカ)。

パウルくん、9月に日本で上演されるバーデン市立劇場の「フィガロの結婚」でアルマヴィーヴァ伯爵を演じるみたいです。24日にミューザ川崎で上演されるのですが、ただダブルキャストなので、パウルくんが出るとは限らないんですよね・・・。アルマヴィーヴァだったら結構歌のシーン多いから、彼が出るとはっきりしているならすぐにチケット取るんですが。

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