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2006.03.29

「グッバイ・ジョー」見ました

1999年のアメリカ映画「グッバイ・ジョー」をDVDで見ました。父親は酒飲みで甲斐性なし、極貧の家庭に育った少年が、ある目的のため盗みを繰り返していたが、ある日ばれてしまい・・・というお話。少年のカメラ目線で終わるラスト他いくつかのシーンといい、ストーリー展開といい、フランス映画「大人は判ってくれない」を強く意識しているんじゃないかと思われる作品です。名作の誉れ高い「大人は判ってくれない」に対して、こちらは日本では劇場公開すらされなかった作品ですが、個人的にはかなりポイント高い作品でした。

主人公は、態度や行儀はすさまじく悪いし、ものは当たり前のように盗むし、とても良い子の定義に当てはまる子ではありませんが、彼のおかれた家庭環境やそれがもたらすさまざまな中傷を考えればそれもわからなくもないし、そんな中でも家族に対しては見せる強い愛情と優しさには心打たれます。父親と母親にしても、とても理想的な両親ではありませんが、子どもたちに対する愛情はさりげなく、でもしっかりと感じられ、単なる「どうしようもないバカ親」ではなく、「弱い人間だけど、それでも親はやっぱり親である」という形で描かれているのが、全編暗いこの物語の救いになっています。単純に「この人間は悪い」「この人間は嫌なやつ」と決め付けることの出来ない人物造形が作品にリアリティをもたらしている、なかなか作りの丁寧な作品だと思います。

それにしても、登場人物は、この一家に限らずだれもがそれはもう下品といいますか、ごくナチュラルにf**kという言葉が使われ、会話にはf**kがいたるところにちりばめられ、というかf**kの中に会話が挟みこまれているといった感じで、やっていることも、法に触れないまでも(触れていることもありますが)、社会の常識、秩序、ルールといったものにとらわれないスケールの大きさで、まあ、すごいです。Fワード乱発のアウトサイダー映画はよく見ますが、それでもすごいと思いましたよ、私は(子どもが大人に負けじとすごいからかも)。

主人公を演じたノア・フレイス少年の、演技を演技と感じさせない自然で繊細な演技が素晴らしいです。出番は短かったけれど、幼少時のジョーを演じたピーター・タンバキス少年もなかなか好演していました。両親に怒られ必死に涙をこらえる演技が可愛くて上手でした。有名どころでは、ヴァル・キルマーやイーサン・ホーク、ジョン・レグイザモが出演しています(ホークやレグイザモは友情出演じゃないかな、あの出番は・・・)。

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