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2006.01.29

「コシ・ファン・トゥッテ」(2002年・ベルリン)

衛星第2でおととい(感覚的にはおとといの前の日の深夜)に再放送されていたモーツァルトの歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(2002年9月ベルリン国立歌劇場、指揮:ダニエル・バレンボイム、管弦楽:ベルリン国立歌劇場管弦楽団)を先ほど見ました。ソプラノ歌手の中では結構お気に入りのドロテア・レシュマンが出ているということで放送前は楽しみにしていたのですが、放送冒頭、序曲をバックに登場人物(出演者)紹介として出てきた劇中の映像にショックを受けて、ビデオを見るのを2日間ほど放置していました。

いや、自分、こういうオペラってろくに知らないから、時代考証といいますか、つまりは舞台装置や衣装などにあまりこだわりを持たないですけれど、それにしたって、あまりにもしっかり現代(というか、20世紀かな、よくファッションの流行って知らないんだけど、あのメイクとか千鳥格子とかは・・・、なんかそういうのが流行った時代があったような気がする。後半はよく分からないけど、ヒッピーみたいな衣装の人間がわらわら出てくるし←いつものことながら適当です)しているのはちょっと・・・。でもって、歌詞の内容を変えているならともかく、歌詞はそのままだから、歌の内容と見た感じにいろいろな点で違和感がありすぎて・・・。主人公二人の女性、まわりがどっきりカメラみたいなことを仕組むまでもなく、恋人が出かけたら鬼のいぬ間の洗濯とばかりさっさと新しい恋だか火遊びだか楽しみそうに見えるんですが・・・。こういう演出、多分、すでに「コジ・ファン・トゥッテ」を腐るほど見たオペラファンにとっては斬新で良いのかもしれませんが、初心者の私は最後まで好きになれませんでした。

でも、見ているうちに気づくと演出のことがどうでもよくなり、それなりに楽しんでいたのは、出演者の歌のおかげです(ちなみにコメディタッチの演技はちょっと度が過ぎているように思いました)。なんか、「ザ・ビブラーツ」(センスなし)と言いたくなるほど、みんなビブラートつけまくり歌いで、非常に華やかかつ迫力があって引き込まれました。お目当てのドロテア・レシュマン(フィオルディリージ)は非常に上手かったです。特に後半、どのアリアにもこちらの耳をぐっととらえて離さない力があったと思います。この人は声がどちらかと言うと太いから迫力があるなあ。レシュマンと声が似ている(と思います)ドラベッラ役カタリーナ・カンマーローアーも良かったと思います。歌い方や声の好みとしては、デスピーナ役ダニエラ・ブルエラがポイント高かったです。あと、フェランド役テノールのヴェルナー・ギュラも華やかさな歌声で魅力を感じました。ドン・アルフォンソ役のローマン・トレケルって、結構よく名前を見る人ですが、こんな中村獅童を縦に引き伸ばしたような顔だとは知りませんでした(写真で見たことあったはずなんだけど)。あと、阪神の片岡にも似ていますね。いや、あの、誰に似ているかはどうでもいいのですが、この人も良かったです。でも、個人的には、もっと、いかにもバスな人の方がさらに良かったような気がしないでもないです。

いや、私、「コジ・ファン・トゥッテ」を最初に見たのが、知人の知り合いの声楽家の人が仲間と一緒に上演した、レスタチーヴォ部分を日本語の普通のセリフにして、アリアだけイタリア語で歌う形に構成し直したヴァージョンだったんですけど、アルフォンソ役をやったまだ20歳の音大生が本当に美しいバスで、非常に良かったんですよ。そのあと、1度、別バージョン「コジ・ファン・トゥッテ」(バルトリ、バルツァ、ニキテアヌと、メゾソプラノが主要な女性キャラを演じたヴァージョン)を見ましたが、このアルフォンソに関しては、その音大生の方が良かったように感じたくらいです。その印象が強いせいだけで言っている初心者のたわごとです。


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