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2006.01.10

「亡国のイージス」見ました

2005年の話題作「亡国のイージス」をDVDで見ました。原作未読の状態で見ましたが、状況や人物関係の把握に苦労したものの、いそかぜ出航から宮津副長以下幹部自衛官たちの裏切りが発覚するまでのあたりはサスペンスアクション的緊張感が十分あってわくわくし、護衛艦同士の対戦も緊迫感があってかっこ良く、豪華キャストを揃えた出演者たちも若手・ベテラン共に好演で、個人的には娯楽作品としてはかなり楽しめました。登場人物の性格も、方向性が正しいかは別として、まっすぐな潔いキャラばかりなのが個人的には気に入りました。

国の安全保障という日本の苦手分野に正面から向き合うテーマは良いと思いますし、外国の工作員が日本の護衛艦をのっとるというストーリー設定も面白いと思いますが、何かこう、色々なものを詰め込みすぎてあぶはち取らずになっているような印象を受けました。私が見ていてとりわけ興味をそそられたのは、宮津配下の幹部自衛官たちの心理がどのように変化していくかでして、外国人と直接対峙している彼らこそ、戦争など国家的危機が生じたときの現代日本人の、日本人としての姿勢を描く格好の材料になると思ったからなのですが(主要な幹部自衛官たちの性格もそれぞればらばらだからその意味でも面白そうだったし)、そのあたりの心理描写もやはり浅くなってしまったのが残念でした。あとはあれです、多分、多くの方がそう思っていることと思いますが、ストーリーがあまりに「ザ・ロック」なのと、宮津副長にしろ、他の幹部自衛官にしろ、決起した動機と目指している具体的な目的があまりにも弱いのが大きな欠点ですね。

小説の映画化は難しいと思いますが、さっきも書いたように、取り上げているテーマも、ストーリー設定も興味深いものなのだから、照準をもっと少なく定めて料理すればもっと良いものが出来たように思いました。そういう意味ではもったいないですね。

ところで、私は今回このDVDを職場の同僚から借りました。海自の出身で、この映画の主役と同じ先任伍長を務めていた方で、そのためか、珍しく熱心にこの映画を薦めてくれたりしましたが、この映画に描かれているように、先任伍長というのは実際若い曹士たちの親代わりみたいな感じで、曹士たち一人ひとりの状態を把握し、彼らがやんちゃをすれば代わりに頭を下げるといった具合に面倒を見てあげるようです。「先任伍長って、大変なんだよ」なんて言いながらDVDを貸してくれましたが、彼自身が非常に人柄のいい人で、小柄で内面から来るかっこよさみたいなものがある人なので、映画を見ていると、真田広之演じる仙石とダブったりしました、本人はダブって見ているとは夢にも思わないだろうけど。

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