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2006.01.04

「山河遥かなり」見ました

DVDで1947年のアメリカ映画「山河遥かなり」を見ました。第2次大戦直後のドイツで、ナチスの収容所から助け出されたチェコ人少年が、やはり収容所を生き延びたその母親と再会するまでを描いた、実話を基にした映画です。ヨーロッパが舞台のヨーロッパ人の映画であろうとも猫も杓子も英語をしゃべるアメリカ映画としては珍しくヨーロッパのさまざまな言語が飛び交い、実際に映画の一部を連合国軍占領下のドイツで撮影したせいもあってか、何かこうリアリティを感じさせる作りになっており、とりわけ冒頭の、長い収容所生活で不安と不信でおびえきった子どもたちの姿などは非常に丁寧に描かれていて、戦後のドキュメンタリー映像を見ているようでつまされますが、主人公の少年が優しい若い米兵と知り合ってからのストーリー展開には若干いかにもアメリカ映画的ラフさがあります。

この映画に関して好きなのは、登場人物がみなとにかく良い人たちであること(悪い人間が出てきません)。主人公を助けてあげる若い米兵はもちろんのこと、戦争孤児の救援機関のチーフの女性にしても、主人公の母親が息子を探して最初に訪れるカトリック教会(多分。正確にはもう忘れました)にいた軍人さんにしても、こんなに一人一人の人間に親身にしてあげてやっていけるのかと思うほど優しく親切で、まあ、ちょっと極端な気もしますが、人情の美しさが非常に気持ちよく心に残ります。

演じる俳優さんたちもみんな役柄に合った感じの良い俳優さんたちで良いです。主人公を助ける米兵を演じる、トム・クルーズをイタリア人顔にしたような美形(あくまで私見)俳優モンゴメリー・クリフトがかっこいいですよ。この映画での演技でゴールデン・グローブ賞、特別子役賞を受賞したイワン・ヤンドル少年もさすがの好演です。ラスト、お母さんを見つけたときの、泣き笑いのような表情が特に秀逸だと思いました。

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