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2005.10.03

「罪深き天使たち」見ました

ビデオでフランス映画「罪深き天使たち」(1989年)を見ました。イギリスの小説「僕はお城の王様だ」を題材にした映画だそうですが、いかにもフランス映画な味付けになっております、あーでも、やはりそこはかとなくイギリス的なものを感じるかも(なんとまあ、適当な)。母親を亡くした孤独で尊大なお金持ちの少年と、その少年の世話係として雇われた女性の息子を中心に、この二人とその親たちの、互いに対する愛情、同情、憎しみ、嫉妬、羨望などが複雑にからみあった心理劇ですが、それほど複雑なストーリーではありません(いかにもフランス映画的登場人物の突発行動に時折ついていけないときがありましたが)。心理描写そのものはそれほど丁寧ではありませんが、それでも、憎しみや嫉妬といった負の感情を捨てられず、すべてを求め、まわりを振り回した結果、本当にほしかったものをついに永遠に失ってしまうことになるトマと、逆にどうしても利己的になりきれず、自分の気持ちよりまわりの幸せのほうを優先して自分の幸せを犠牲にするシャルルの、その対照的な二人の姿が、それぞれになんとも切なく、心に残ります。ラストの海のシーンは、「大人は判ってくれない」をやっぱり意識しているのかな、ヨーロッパの映画では海が何か象徴的な役割を果たすことが多いですね。

どうでもいいですけど、この二人、なんかマンガ「風と木の詩」を思い出します。「風と木の詩」は2巻までしか読んだことがないから、あくまで私の中でのイメージですが(いや、滅多に行かない親戚のうちにあるので、行く度に1巻から読み直し2巻途中あたりで帰る時間になりそれより先に進まない)。別に同性愛はありませんけど、・・・でもちょっと倒錯した世界です、これはこれで。このあたりから来ているのかな、この邦題は。なんかちょっと違うと思うんですけど、この邦題。どっちかというと、これこそ「大人は判ってくれない」だと思います。

この二人を演じた少年がそれぞれ秀逸です。お金持ちの少年トマを演じたレジス・アルパン少年の冷え切った表情、シャルル少年を演じたダヴィッド・ベアール少年の本当に自然な演技、それぞれ良かったです。

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