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2005.09.22

オペラ「三人姉妹」

「アンドロメダ・リベラータ」やマックス・ツェンチッチくんのリサイタルの感想をネット等でちらほら見かけますが、軒並みマックスくんに対して高評価ですね。自分自身、両コンサートとも大変満足し、マックスくんのリサイタルの後は「もう帰っちゃうんだー、聴けないんだー」とちょっと放心状態になったほどでしたが、自分はカウンターテナーってほとんど聴いたことがないから、彼のレベルというのが標準なのか、すごいのかわからないのでね・・・、耳の肥えたクラシックファンの人たちまでが褒めているのを見ると、「やっぱりすごいんだ、この人は」と確認できて、自分とは関係ないのになんだかちょっと嬉しい気がしてきます。

カウンターテナーと言えば、先日、すさまじいもの見ました。2001年にパリ・シャトレ座で上演されたチェーホフ原作のオペラ「三人姉妹」です。これ、三人姉妹の役を全員男性が演じ、次女役に元天才ボーイソプラノのベジュン・メータ、三女役にソプラニスタのオレグ・リャーベツが扮するということで、その少年離れした歌唱力で私を絶句させたベジュンと、以前ブログに書きましたが、いつぞやのジルベスターコンサート(毎年テレビ東京系で放映)で共演した韓国人のバリトンだかテノール歌手に手にキスされて私を絶句させたリャーベツ(←別にリャーベツが何かしたわけではない)の共演、しかも女役となれば、これは見なければならない、と思っていたら(なぜ)、先日ハイビジョンで放送したので見ることができました。

最近作られたオペラのようで、もろ現代音楽、歌っているんだか、奇声を上げているんだかわからない旋律が続いて、ちょっと私の理解の斜め上を通り過ぎていく音楽でした。「スパシーバ、スパシーバ」とがなっていたので、言語はロシア語のようです。出演は全員男性(多分、黒人の出演者の性別が良くわからないんだけど、多分男)で、男役もくっきりメイクしていてアメコミみたいな顔になっていましたが、女性役はさらに塗りたくっていて、中国の京劇の女形のようなメイクでした。それだけでなく、セリフの言い方や役者の仕種、動きも京劇のそれを思わせるもの(黒人を除く。黒人はなんとなくヒップホップ風)で、かなり京劇を意識しているんじゃないかと思います、よく知りませんが。

とにかく、先ほども書いたように、音楽そのものは私の理解の斜め上を行くのですが、ぶっ飛んだセリフと役者の演技とバリトン歌手がいきなりカウンターテナー声で歌いだしたりする変則性が面白かったです。ベジュン・メータはきれいな声でした。関係ないけど、彼は来年のザルツブルクの音楽祭のオペラに出演するそうで。ちょくちょく名前を見かけるし、活躍しているんですね、結構。でも、それ以上に、私の心を捉えたのが、オレグ・リャーベツで、声に関しては、彼もきれいなんだけど、ベジュンの方がより澄んだ声をしていると思ったんですが、彼はとにかく容姿が美しい。もともと整った顔立ちのハンサム(ただし地味)だけあって、京劇風の美女になっていました。なんか、その美しい顔とか、憂いを帯びた表情とか、なんか94年の映画「さらば、わが愛/覇王別姫」のレスリー・チャンを思い出しましたよ・・・。それもあって、なんかリャーベツばかり目で追ってしまいました。

まあ、こういうオペラもありなんでしょうけど、普通のオペラの方がいいなあ、自分は。

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