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2005.01.24

「ぼくは怖くない」見ました

昨日、DVDで「ぼくは怖くない」(2003年・イタリア)を見ました。ネタがネタだけにサスペンスタッチでしたが、これはサスペンスというよりはむしろ、主人公の少年の成長を描いた映画ですね。そのためなのか、子供の視点で描くことに徹底しているせいなのか、根は悪い人間というわけでもなさそうな村人たちがみんなして誘拐事件に関与してしまったそのいきさつとか真相とかが一切語られていません。まあ、誘拐事件は、子供には分からないいわゆる“大人の事情”というものの具象化としての意味合いが強そうですし、残しておいて構わない類の謎ではあるので、それはそれでいいと思うのですが、自分にとっては誘拐事件の謎が一番興味深かったので、正直ちょっと拍子抜けしました。

でも、出来のいい映画だと思います。雄大なイタリアの田舎の景色の映像や音楽は美しいし、脚本も比較的上手だと思います。特に、何気ない日常的(にみえる)なセリフやシーンの中に、伏線や暗示が盛り込まれているのが良いです。大人に対する服従心と自分の良心や正義感との間での葛藤や恐怖心を乗り越え、自分が正しいと信じたことを実行する少年の心理が丁寧に描かれていて、非日常的なストーリーにリアル感を出しています。子供の成長そのものはよくある話ですが、サスペンスの要素もあるので、ラストまで集中して見られる面白い映画でした(個人的にはラスト、ピストルで撃たれた少年を抱かかえて歩きながら父親が必死に少年を励まし、少年の撃たれた体の箇所が致命的なところではなかったことがちらっと映ったところで終わった方が逆に余韻があってよかったような気がしますが)。

邦題「ぼくは怖くない」は原題の直訳なのか知りませんが、的を射ていますね。囚われの少年を助けるため恐怖心を乗り越えようとする主人公の少年の必死の思いを表しているようでもあり、間違ったことをしていることに気付いていながら恐怖心から事態を悪い方向にしかもっていけない大人たちに対する少年の批判を表しているようでもあって。

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IO NON HO PAURA I'M NOT SCARED(2003年イタリア) 2005/1/23@早稲田松竹 □あらすじ□ 78年、イタリア、... [続きを読む]

受信: 2005.02.05 03:11

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