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2004.12.03

1980年、1983年ウィーン少年合唱団来日コンサート

少し前にうちの妹にウィーン少年合唱団の元ソリスト、マックス・エマヌエル・ツェンチッチの貴重な映像その他をくださった方が、今度は1980年と1983年のウィーン少年合唱団来日コンサートのテレビ映像を妹に送ってくださり、自分も視聴させてもらいました。素晴らしかったです、視聴することが出来て本当に嬉しい。

1980年は、合唱は少し子供っぽくハーモニーの美しさ以上に元気の良さが感じられるものでしたが(もちろん下手ではないですが)、ソリスト陣は素晴らしく、とりわけ、自分も名前だけは聞いたことのあったミヒャエル・クナップの、厚みがあるのによくとおるきれいな声とノッてきたら全くスキのないすばらしい歌唱は圧巻でした。また、オペレッタでマルツェリーナ役を、世のオバタリアンに対する全ての偏見を体現したようなコミカルな演技で演じた少年も、インパクトの強い演技と比較的地味な曲、歌声のおかげで一見分かりにくいけど、曲に起伏がなくて下手をするとお経に聞こえてしまう難しい歌を歌いこなしていて感心しました。オペレッタにおけるソリスト同士のハーモニーも素晴らしかったです。

それ以上に凄かったのが、1983年のコンサート。オペレッタにおけるソリスト同士(主にソプラノとアルト)のハーモニーに関しては若干1980年に劣るように聞こえましたが(劣ると言ってもレベルの高いところでの優劣ですが)、合唱に関しては、声そのもの、ソプラノとアルトのバランス、全体の音楽性、どれをとっても素晴らしく、生で聞きたかったと本当思いました(CDスタジオ録音のレベルだと思います、あれは)。ソリスト陣も充実していて、オペレッタはもちろんのこと、数人のソリストによる重唱を、さらにパートごとに細かく分けて交互に歌わせ、なおかつバックに残りの団員による合唱を入れこんだ、凝ったアレンジの「さくら」や、ソプラノソリスト二人をメインにした「かわいい兄弟」なんかは、感動的なまでに素晴らしかったです。オペレッタは歌はもちろんのこと、演技も皆、なかなかのなりきり演技で、聞いても見ても楽しいものでした。ソリストで特に印象的だったのは、「ミッチーのお父さん」役の子の、ボーイアルトというよりはバリトンに近い歌い方と、美しさと重厚さとを兼ね備えた歌声です。ソプラノのトップソリストの子はマックスにちょっと似た歌声で、合唱聴いていると、時々マックスがいるのかと思ってしまいます。若干マックスよりムラがあって、歌い方が技巧的ではないですが、彼の歌声も素晴らしかったです。

この二組のコンサート映像を見ていて思ったんですけど、二組とも(特に1983年)、単に上手いだけではなく、団員みんなにやる気が強く感じられるんですよね。「あ、いや、そんな顔しなくても・・・」と言いそうになるほど、顔面動かしまくってみんな全身全霊傾けて歌っている。もちろん、歌っているときにやる気が前面に出ているかどうかと歌そのものが上手いかどうかは必ずしも直結しないですけれど、何らかの関係はあるんじゃないかとちょっと思いました。

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