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2004.12.01

思い出の「まゆげ」~マックス・ツェンチッチ

妹が少年合唱を中心としたブログを作っているのですが、先日、妹が、それが元で知り合った方から、元ウィーン少年合唱団の名ソプラノソリストで、現在カウンターテナーとして活動しているマックス・エマヌエル・ツェンチッチのいろいろな映像や演奏をDVDなどに落としたものをいただき、自分もそれを視聴することができました。

ツェンチッチと言えば、説明不要、ウィーン少年合唱団ファンなら知らない人はいないであろう有名なソリストです。自分は、2000年にコンサートに行ってそれからウィーン少年合唱団を中心にいろいろな少年合唱団のCDやビデオを集めたりコンサートに行くようになったキャリアの浅いファンなのですが、幼い頃からウィーン少年合唱団は好きで、コンサートのテレビ放映も気付けばちゃんと見ていました。まあ、「気付けば」程度の関心の持ち方ですが、それでも、最初に見た83年、もしくは86年くらいから、92年を除くすべてのテレビ放映を結局見ていたようなのですが(後でビデオその他で記憶を補完したところによると)、94年の放送をテープに録音したのと、多分98年の放送をビデオに録画した(その後、誤って消したので正確にいつのかわかりません)のを除いては、一切手元に残していないし、コンサートに行っていないのでメンバーの名前も知らないし、それほどの思い入れもないし、で、ソリストなども記憶にはほとんど残っていませんでした。

その中で唯一の例外が、このツェンチッチ少年でした。当時の私には、彼の歌声は、群を抜いて美しく、そして際限なく高いキーまで出るように見え、いつもコンサートではできるだけたくさんの子供のソロを聴きたいと思うのに、その回だけは、彼の歌だけをずっと聴いていたいと思ったものでした。あまりにも彼の歌声が衝撃的だったので、何年の公演だったかさえも忘れた後も彼の顔だけは忘れることはなく、当然名前は知らなかったので「まゆげ」とあだ名をつけて(いや、なんかインパクト感じたんですよ、まゆげに)、その後ウィーンの公演をテレビで見るときは常に第2の「まゆげ」くんを期待したものです。

ウィーンのファンになってから、「まゆげ」の本名を知り、残っている数々の録音も聞きましたが、それによって気付いたのが、当時の自分が「声の卓越した美しさ」だと思い込んでいた彼の歌声の凄さは実は「卓越したテクニックと安定感」だったということでした。コロラトゥーラをも歌いこなせてしまう技術と歌っている最中に後ろから不意にどついても音程が狂わないのではないかと思うほどの安定感で難曲をも完成度高く歌いこなせてしまうマックスの歌唱力には本当に脱帽、あれから実にたくさんのボーイソプラノの歌声を聞きましたが、今まで聴いた限りでは歌の上手さという点で彼を超える子供はいなかったです(実際大人のソプラノよりも安定していると思えるときさえあります、マックスはさっぱり歌うので味とか表現とかを含めると大人の方が上だと思いますが)。しかし、同時に、ずっと自分が憧れていてもう一度聞きたいと思っていた美しい声が、自分の好みではないことも分かって、そこからマックスに対する思い入れはちょっと冷めましたね、実を言うと(いやもう、初めて89年あたりに録音した「春の声」をCDで聞いたとき、まだその時点ではまゆげ=マックスというのはわかっていなくて89年に来日した子ということだけ分かっていたので「これ、まゆげじゃないよ」と言い張ったものです。そして、同じCDに入っているシュテフェン・メッケル少年の歌を聴いて「これがまゆげだ」と言い張ったものです、どうでもいいですが)。ただ基本的には自分は、自分の好みの声や歌い方の子は当然のこと、好みとは必ずしも言えなくても上手な子供の歌は好きなので、進んで聴くことがあまりなくなった今でも、彼の歌っているCDがかかっているとつい聞き入っていたりします(母親が彼の大ファンなので、何時の間にかかかっていることが多いのです・・・)。


その方がくださったものの中に、マックスが9歳の時にテレビ出演で歌った「ドレミの歌~夜の女王のアリア(「ドレミの歌」の1番のあと、間奏になって「夜の女王のアリア」に途中から入る、彼のお父さんの編曲)」や何歳か分からないけれどおそらく年齢一桁の時に歌ったモーツァルトの「ハレルヤ」「春の声」が入っていたんですが、ウィーン時代程の安定感はないけれど、その分声が子供っぽくて愛らしく、そしてちゃんと一人前にコロラトゥーラが出来ていてさすがでした。この時代の録音CDとかないのかな・・・。レベルとしては十分だと思うし、年齢考えれば奇跡に近い出来だと思うのですが・・・。

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