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2004.06.25

ウィーン少年合唱団関係もろもろ

今日、本屋で、今月発売の雑誌「ショパン」を立ち読みしていたら、面白いものを見つけました。少女時代の小柳ルミ子の写真。いや、メインは1964年に来日したウィーン少年合唱団のメンバーの一人なのですが、その後方に小さく着物を着たまだ幼い小柳ルミ子が写っているのです(見た感じ、どちらかと言うと幼い森昌子といった感じで、説明がないととても小柳ルミ子だとはわからないほど、面影ないですが)。記事内容はよく覚えていないのですが、この1964年来日組をとりあげたもので、彼らは当時すごい人気で、各少女雑誌が競って記事に取り上げ、団員の人気投票まで企画されたとか何とか書いてありました。彼らの追っかけの中には、デビュー前の天地真理や小柳ルミ子もいたそうで、小柳ルミ子のほうは証拠写真まで載っけられているというわけです(いや、メインは・・以下略)。

20日、今年のコンサートツアーの最終日に行ってきました。正直、今回のツアーに関してはいろいろ思うところがあるのですが、人の感じ方はそれぞれだし、あまりくどくど言うつもりはありません。が、一つだけ。

ポップスの偏重をやめてほしいです。やっても悪くはないと思いますが、せめて2、3曲にしてほしい。アンコール曲の大半がポップスっていうのは・・・、終わって会場から出てきたときにウィーンのコンサートに行ってきたっていう余韻が全く残らないんです。せっかく伝統のある合唱団なんだから、その伝統とそれに基づく個性を感じさせるコンサートにしてほしいです。それに、ポップス、ウィーンの歌い方に合っていないんじゃないですか。今ツアーでも、宗教曲やワルツ・ポルカなんかはそれなりに上手に歌っていたけれど、そしてツアー中にどんどん上手くなっていったけれど、ポップスは・・・、はっきり言ってあまり上手くないし、上手くないままで終わってしまった。これはCDでもそう。ここのところ、ウィーンは新たな市場開拓のつもりか、ポップス分野に力入れているみたいだけど、自分は伝統的に今まで歌ってきた分野のものを出来る限り高いレベルで歌うことに力入れた方がいいのではないかと思います(自分はそれほどとは思わないけれどレベルが下がってきていると言われているし。今までの分野でもまだ歌っていない曲がいっぱいあるはずだし)。いろいろな合唱団がしのぎを削っている現状だからこそ、伝統ある合唱団らしさを維持した方が・・・。大体、ポップスなんて、ドラケンスバーグがはるかに上手いレベルで歌っているし、パリ木が上手いアレンジで自分たちの歌として歌いこなしているんだから、ただ「あのウィーンがポップスを!」的ノリで作るのなら(としか見えません、現状では)、逆効果のような気がします。

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コメント

1964年フロシャウァー隊、懐かしいですね。
私はペーター・ミュルナー君とフェルディナント・スメタナ君のファンでした。今はもういいおじさん(お爺さん)になっているんでしょうね。
時代遅れなのでPCを手にしたのが2年前で、遊び半分で昔の64年組を探しましたら大人になったワルター・ピューリンガー君が日本のファンに会う動画に出くわしました。
ヨハン・ロスナー君は牧師になり、日本女性と結婚した弟君は音楽評論家として活躍していますよ。
シャーリング君はメートリンクで父親のレストランを引き継いだのかどうか・・・・。
現代のウィーン少年合唱団については私もあなたの意見に同意です。

投稿: りぼん猫 | 2013.03.18 00:32

りぼん猫さん、コメントありがとうございました。
ずっとブログから遠ざかっていたため、公開および返信がすごく遅くなっていまい、大変失礼しました。

1964年来日組は私がリアルタイムでは知らないクラスなのですが、何かと話題になるある意味伝説のクラスのように思っています。リアルタイムでお聞きになっているなんて素晴らしいですね。

大人になったピューリンガーくんと日本のファンが会う動画は私も見たことがあります。ずっと前でしたし、うろおぼえですが、多分同じものではないかと思います。確か、向こうの番組の企画…ではなかったでしょうか?

りぼん猫さんが今もウィーン少を聞きに行かれているのかはわかりませんが、今はプライバシー保護のためか団員がプログラムなどでフルネームで紹介されることもなくなり、毎年の来日もあって、一つ一つのクラスの存在が以前よりも記憶の中で定着しなくなっているように思います。もちろん素晴らしい歌声が聞ければそれで良いのですが、以前のような思い入れが持てないのは残念に思います。

投稿: 雪の子キノコ | 2013.07.11 00:21

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